エターナルズ つまらない面白くないと言われる理由について解説

マーベル愛

この記事は筆者の主観によるものです。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品として期待されながらも、公開直後から「エターナルズ つまらない 面白くない 解説」といった検索が増え、多くの酷評を集めた映画『エターナルズ』。

「壮大すぎる設定が分かりにくい」「テンポが遅くて退屈」などの声がある一方で、「芸術的な映像美」「神話のようなスケール感」など、これまでのマーベル作品とは一線を画す点を評価する人もいます。

この記事では、そんな本作のあらすじから「なぜ評価が割れるのか?」を丁寧に解説しつつ、エターナルズがつまらないとの酷評を受けた理由を掘り下げていきます。また、「実際に興行収入はどう?」という気になる数字や、「既存のマーベル 繋がりを感じにくい理由」についても触れていきます。

さらに物語の鍵となる「イカリスはなぜあの結末を選んだのか」「ティアマットはなぜ地球に出現したのか」といった謎、話題となったエンドクレジット ウィットマンと最後の声の正体、そして「エターナルズはなぜ上映禁止になったのか」など、気になるトピックを網羅。

最後には、「もし2 続編があるならどうなる?」という展望や、知っているとより楽しめるマニア向けの小ネタも紹介しています。

本記事を通して、“エターナルズ=つまらない”というイメージの背景を正しく理解しつつ、この作品に込められた奥深いテーマや魅力を改めて見直してみましょう。

  • エターナルズがつまらないと感じられる理由の背景
  • 複雑な設定やキャラクター構成の理解
  • MCU作品との繋がりが薄いとされる要因
  • 続編や今後の展開に関する可能性

エターナルズ つまらない面白くない、解説と考察

エターナルズの登場キャラクターと物語の始まり
出典:https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals

エターナルズのあらすじをざっくり解説

映画『エターナルズ』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)において“最古の歴史”を描いた物語です。舞台は何千年も前、人類文明がまだ始まったばかりの時代。そこに突如として現れたのが、「セレスティアル」と呼ばれる超巨大存在によって創り出された種族「エターナルズ」です。彼らの目的は、人類を捕食する怪物「ディヴィアンツ」から地球を守ること。

物語は現代を中心に、過去の重要な出来事をフラッシュバック形式で描きながら進みます。長きにわたり人類の進化を陰ながら支えてきたエターナルズでしたが、彼ら自身の存在意義や、セレスティアルによる本当の目的に直面することで、仲間たちの間に対立が生まれていきます。宇宙の創造と破壊の根幹に関わる“覚醒”の危機が迫るなか、エターナルズたちは地球かセレスティアルかという究極の選択を迫られることに。

単純な善悪では割り切れない葛藤、人間以上に人間らしい感情、そして迫力満点の映像美が展開されていきます。マーベル作品にしては異色なほど、神話的で哲学的な世界観が濃く、これまでのアベンジャーズとは一線を画す重厚なストーリーとなっています。

エターナルズがつまらないとの酷評を受けた理由

出典:https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals

『エターナルズ』が公開直後から「つまらない」「退屈」といった声を集めたのには、いくつかの明確な理由があります。第一に、MCUらしいテンポ感や爽快感が抑えられていた点が多くのファンには物足りなく感じられたようです。ヒーロー映画といえばド派手なアクションと軽快な会話劇というイメージが強い中、本作は人類の歴史や宇宙の起源、セレスティアルの哲学など、抽象的で難解なテーマに重きを置いています。

また登場人物が一気に10人近く投入されたことで、感情移入が難しかったという声も多数あります。とりわけ、各キャラクターの個性や背景が掘り下げられないまま進行してしまうシーンも多く、観客が誰に注目すればよいのか分からない状態に。これにより、ストーリーの展開が遅く感じられたことも否めません。

さらに、過去のマーベル作品との“繋がり”が希薄だった点も、ファンの期待を裏切る要因でした。インフィニティ・サーガの流れに慣れていた観客にとっては、別世界のような雰囲気に戸惑ったのかもしれません。こうした構造的な問題が積み重なり、「エターナルズ=つまらない」という印象が形成されてしまったのです。

イカリスはなぜあの結末を選んだのか

出典:https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals

イカリスの選択は、エターナルズという存在の矛盾を象徴するものであり、観る者に強烈な余韻を残しました。彼が選んだ結末、それは「任務を遂行するために仲間を裏切り、最終的に自ら命を絶つ」という、マーベルヒーローとしては異例の決断です。

その背景には、彼がセレスティアルの意志に対して絶対的な忠誠を抱いていたという点が挙げられます。イカリスにとって、地球を守ることよりもセレスティアルに従うことが正義だった。ところが、他の仲間たちが地球を守ることを選んだことで、彼の“忠誠”と“感情”の間で激しい葛藤が生じてしまいます。

特に、かつて愛したセルシとの関係が物語の中で重要な要素になります。イカリスは任務と愛の狭間で揺れ動き、最終的には自らの行動に責任を取る形で結末を迎えました。ここで描かれるのは、単なる裏切り者ではなく、信念に殉じた男の悲しさです。

これまでのマーベルキャラと異なり、ヒーロー像を“善悪”の二元論で語れない点こそ、イカリスというキャラクターの深みであり、同時に評価が分かれる要素でもあるでしょう。

ティアマットはなぜ地球に現れたのか?

出典:https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals

ティアマット出現の背景には、セレスティアルの「宇宙創造計画」が関わっています。セレスティアルたちは、知的生命体が増えることでエネルギーが蓄積され、新たなセレスティアルが誕生できるという独自の繁殖システムを持っています。その“卵”として選ばれたのが、地球という惑星でした。

つまり、ティアマットは地球内部で数百万年単位で成長しており、人類の発展と共に「覚醒」のタイミングを迎えていたのです。地球で起きたディヴィアンツとの戦いも、そのプロセスの一部に過ぎませんでした。

しかし、エターナルズたちは途中でセレスティアルの計画が「地球滅亡」と直結していることに気付きます。これにより、彼らは“創造の歯車”から自ら外れ、ティアマットの覚醒を阻止する行動に出ます。

結果として、ティアマットは地球の一部となり、海中から姿を現した状態で凍結される形に。スケールがあまりにも大きいため、設定の唐突さに混乱した方も多いかもしれませんが、ここには“宇宙的存在が人類に何を求めるか”というテーマが込められているのです。

エターナルズはなぜ上映禁止の噂の真実

『エターナルズ』は一部の国で上映禁止となりましたが、その主な理由は“多様性”の描写にあります。具体的には、LGBTQ+のキャラクターが明確に描写され、同性カップルのキスシーンが登場したことが問題視されたのです。

このような描写は、マーベルとしては初めての試みであり、作品の中でも非常に重要な要素として扱われています。ただし、中東を中心とした一部の国々では同性愛に関する表現が法律で禁止されているため、これが原因で公開許可が下りなかったというわけです。

また、宗教的・文化的価値観が強く影響する国々においては、神に近い存在として描かれるセレスティアルや、進化論的世界観そのものが受け入れられにくいという側面もあります。そのため、物語の構造やキャラクター描写が、宗教的価値観と大きく衝突するという判断が下されたケースもあるようです。

エターナルズ つまらない面白くない解説の真相とは

エターナルズの興行収入は実際どうだった?

『エターナルズ』の興行収入は、MCU作品としてはやや“控えめ”な結果となりました。世界興行収入は約4億ドルを超えたものの、前作『シャン・チー』や『ブラック・ウィドウ』と比べると勢いに欠けた印象が否めません。制作費は約2億ドル規模とされていたため、赤字ではないにせよ、「大ヒット」とまでは言いづらい数字でした。

公開当初はマーベル初の“アカデミー賞監督”(クロエ・ジャオ)による壮大な映像詩として注目を集めましたが、レビューサイトでは賛否が大きく分かれ、特に一般観客からの評価は厳しいものでした。Rotten Tomatoesでも批評家スコアと観客スコアの差が目立ち、マーベル作品としては異例の展開になりました。

こうした結果に至った要因として、キャラクターが初登場ばかりだったことや、全体的に重めのトーン、マーベルらしからぬ演出が観客の好みに合わなかったことが挙げられます。特にリピート率の低さが顕著だった点は、映画館に何度も足を運ぶ熱心なファン層がやや敬遠した証拠と言えるかもしれません。

とはいえ、これだけ壮大な世界観を打ち出した映画が一定の成績を収めたこと自体、マーベルのブランド力と話題性の強さを示しているとも言えるでしょう。

マーベル 繋がりを感じにくい理由

『エターナルズ』を観て「他のマーベル作品と繋がっている感じがしない」と感じた人は少なくないと思います。それもそのはず、本作はMCUの世界観に属していながら、時代設定も登場人物も、ほとんどが既存シリーズとは無関係なもので構成されています。

最大の要因は、時間軸が現代をベースにしているにもかかわらず、アベンジャーズ関連の事件やキャラクターとの関わりがほぼ描かれていない点です。セレスティアルやエターナルズといった存在がMCUの根幹を担う設定にもかかわらず、それがこれまでの物語でまったく言及されてこなかったことに違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。

また、主要キャラクターたちが「人類の歴史に干渉してはならない」というルールを守っていたことも、物語が“独立しているように見えた”理由の一つです。結果として、『エターナルズ』はMCUでありながら“スピンオフ”のような印象を与える作品となりました。

このように、マーベル作品としての一体感に欠けたことが、ファンの間で繋がりを感じにくい原因となっているのです。

エンドクレジット ウィットマンと最後の声とは

出典:https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals

マーベル映画といえば、おなじみの「エンドクレジットシーン」。『エターナルズ』でも例外なく、物語の終盤に今後を予感させる“爆弾シーン”が用意されていました。その一つがデイン・ウィットマン(演:キット・ハリントン)を中心に描かれる謎の場面です。

ウィットマンが開いた箱の中に現れたのは、呪われた武器「エボニー・ブレード」。彼がこれを手にしようとした瞬間、背後から聞こえてくる謎の声…。実はこの声の主は、2025年以降に登場予定の新キャラクター「ブレイド(演:マハーシャラ・アリ)」であると公式に判明しています。

つまりこのシーンは、デインが「ブラックナイト」として覚醒する予兆であり、ブレイドとの共演によってダークヒーロー路線の拡張を示唆するものでした。『エターナルズ』が宇宙規模の神話を描いたのに対し、このエンドクレジットではより“地上”に根ざした物語が展開されることをほのめかしています。

この唐突とも言えるシーンにより、今後のMCUの流れに大きな“分岐点”が生まれたとも言えます。まさかのブレイド初登場が「声だけ」だったというのも、ファンの間で話題になったポイントです。

続編「エターナルズ2」は実現するのか

『エターナルズ』のラストでは「エターナルズは帰ってくる」というテロップが表示され、続編の存在がほのめかされました。ただし、その後のマーベル公式からは明確な発表がされておらず、2025年現在でも“未定”の状態が続いています。

その理由のひとつは、前作の興行成績や評価がやや不安定だったことが挙げられます。ファンの間でも賛否が大きく分かれたことから、マーベルとしても続編の制作タイミングや内容について慎重になっていると考えられます。

とはいえ、あれだけ壮大な設定や伏線を張ったまま終わらせるとは思えません。特にセレスティアルによる裁きの描写や、キンゴ、セナらが連れ去られたその後の展開など、回収されていない謎が多すぎるため、少なくとも何らかの形で物語が続くことはほぼ確実です。

また、マルチバースやダークヒーローの登場が加速する現在のMCUにおいて、エターナルズの“異質さ”は逆に重要な武器となる可能性もあります。タイミングは未定でも、「2」は形を変えてでもやってくる、という期待は持っていいでしょう。

マニア向け?知っておきたい小ネタ紹介

『エターナルズ』は、壮大な宇宙スケールの物語の裏で、MCUファンやコミック好きにはたまらない“深掘り小ネタ”が数多く仕込まれた作品です。しかもその多くが、過去のMCU作品とさりげなくリンクしていたり、原作の設定を現代的にアレンジしていたりと、知っているとさらに楽しめる仕掛けが満載。ここでは、思わず「おぉ!」と唸るような小ネタを一挙にご紹介します。

● ノーウェアはセレスティアルの頭蓋骨だった!

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で登場したコレクターの拠点ノーウェア。あれ、実はセレスティアルの死骸が宇宙ステーションになっていたって知ってました?『エターナルズ』を観た後に見返すと、全然違う景色に見えるはずです。

● セレスティアルはMCU初期から登場していた

パワー・ストーンの説明時に登場した“星を粉砕する巨人”、実はセレスティアルの一人という説が濃厚。『ガーディアンズ』のホログラムで一瞬だけ映ったあのシーン、覚えていますか?あれが『エターナルズ』と繋がっているんです。

● キンゴのジェットにキャプテンの旧盾!?

キンゴのプライベートジェットに、キャプテン・アメリカのトライアングル型シールドが飾られているという小ネタ。これは『ザ・ファースト・アベンジャー』初期のバージョンで、もしかしてキンゴ、スティーブと知り合いだった…?

● ソーがすでに“出現”を見ていた?

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で、ソーが泉で見た地球爆発の幻影。あれ、じつは『エターナルズ』の“ティアマット出現”を示唆していた可能性があります。時系列的にはかなり前の作品ですが、マーベルならではの長期伏線かも?


このように、『エターナルズ』は大味に見えて実は細部まで計算され尽くした作品。小ネタを拾いながら観ると、別の楽しみ方ができること間違いなしです。気になった人は、もう一度じっくり観返してみることをおすすめします。何度でも発見がありますから。

『エターナルズ』評価レビュー

『エターナルズ』は、MCUにおける“異色作”として賛否両論を巻き起こした映画です。「エターナルズ つまらない 面白くない 解説」と検索する人が多いのも、こうした作品の評価が極端に分かれていることの証でしょう。

これまでのマーベル作品とは異なり、神話的・哲学的なアプローチで構成された本作は、テンポや演出、キャラクター描写の点で「つまらない」「退屈」と感じる層がいるのも確かです。しかし一方で、映像美の高さや設定のスケール感、テーマの奥深さに惹かれる観客も多く、MCUの中でもチャレンジ精神に満ちた作品だったといえます

演出や音楽も含め、細部へのこだわりは確かに感じられ、見れば見るほど味が出る“スルメ映画”のような側面も持っています。特にイカリスの決断やティアマットの出現といった重厚なテーマは、ヒーロー映画の枠を超えた思考材料として興味深いものがありました。

だからこそ、「エターナルズ つまらない 面白くない 解説」というキーワードにたどり着いた方には、単なる評価の善し悪しではなく、何がそう感じさせたのかをじっくり読み解いてもらいたい作品です。

私個人的にはとても好きな映画でした。(マドンソク最高!)

総合コメント


総合的に見れば『エターナルズ』は、従来のマーベルファンにはやや敷居が高く感じられる“挑戦作”でした。評価が分かれるのも無理はなく、気になる方は、偏見を捨てて一度観てみるのもアリです。もしかすると、あなたの中で“静かに燃える名作”になるかもしれません。

エターナルズ つまらない 面白くない 解説をふまえた総括まとめ

まとめリスト
  • エターナルズはMCU最古の歴史を描いた壮大なスケールの物語
  • セレスティアルによる宇宙創造という神話的な世界観が展開される
  • 抽象的なテーマが多く従来のマーベル作品とは異なる構成
  • 登場キャラが多く、感情移入しにくいという声も一部あった
  • ストーリー進行がゆったりしておりテンポに欠けると感じた人も
  • 既存MCU作品との繋がりが薄く、戸惑ったファンもいた
  • イカリスの結末はマーベルらしからぬ複雑で悲劇的な選択だった
  • ティアマット出現はセレスティアルの誕生過程として必然の流れ
  • 地球がセレスティアルの“卵”という設定に驚いた観客も多い
  • 一部地域で上映禁止になったのは多様性描写が理由
  • 興行収入は悪くはないが他のMCU作品と比べると控えめ
  • ブレイドの声がエンドクレジットで登場し、次の展開を示唆
  • 続編は公式発表はないが伏線が多く続編の可能性は高い
  • キンゴのジェットやソーの幻視など細かいMCUリンクが豊富
  • マニア向けの小ネタが満載でリピート視聴に向いている


このように『エターナルズ』は賛否の分かれる挑戦作であったが、MCUの新たな地平を切り開いた意欲作とも言える。視点を変えれば、深みのある一作として楽しめる要素が十分にある作品である。

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